私たちの生活には、いろいろなところで神様の存在を感じられることがあります。身近なところでは、「初詣」。受験生なら「合格祈願」。ビジネスパーソンなら「商売繁盛」。名だたる経営者も、日本の歴史をつくった戦国大名や歴代天皇も、神様を信仰し、力を借りて成功を収めてきました。漫画やゲームのキャラクター名でつかわれていることもあります。もしかしたら、ヒットの要因は、神様のご利益かもしれませんね。
日本には、八百万(やおよろず)の神様がいると言われています。膨大な神様の中から100項目にわたって紹介する新刊『最強の神様100』には、古代から現代まで、めちゃくちゃ力のある神様が登場します。最強クラスの神様なので、ご利益も多種多様。
今回は、誰もが気になる「金運」ベスト3の神様をご紹介いたします。

金運の神様ベスト3!「神社分析」のリュウ博士がおすすめPhoto: Adobe Stock

金運ベスト3位:弁才天

 3位に登場したのは、弁才天。七福神には、大黒さんやエビスさんがいますが、そのなかで唯一の女神が弁才天です。

 ご利益は、「才能の発揮」「お金を得ること」「戦いに勝つこと」です。音楽や絵画など芸術の才能開花や、美しさを磨くこと全般もそうです。

 弁才天が祭られている神社の代表格は、神奈川県藤沢市の江島(えのしま)神社。ほかに、滋賀県長浜市にある竹生島(ちくぶしま)の宝厳寺(ほうごんじ)、広島県廿日市市の大願寺(だいがんじ)、芸能系に人気の天河大辨財天社(奈良県吉野郡天川村)がございます。

 才を発揮して、お金持ちになりたい人、ぜひ、足を運んでみてください。

金運ベスト2位:オオモノヌシ

 2位に登場したのは、オオモノヌシ。日本最古の神社とされる大神(おおみわ)神社(奈良県桜井市)で祭られており、「人間に初めて神社を建てさせた神」です。

 ご利益は、「国家安泰」「大きな金運」「大きな商売繁盛」「大きな厄除け」などです。大きなピンチに見舞われたら、かけこむといいでしょう。

 人生のピンチの局面に立たされている人に向いています。ただし、ご利益があるか否かは、自分のこれまでの行い次第ですね。

金運ベスト1位:ウカノミタマ

 1位となったのは、ウカノミタマ。「お稲荷さん」として知られていますね。ウカノミタマは衣食住のサポートをするために、我々に現実的な対応力をつけるよう促してくれます。

 そう、ご利益は衣食住のサポートです。稲から収穫する米は豊かさの象徴で、稲の神・食べ物の神として、広く信仰されたのですが、時代の変化とともに、「お金の神」へと変化しました。

 ご利益もお米を得ることから、お金を得ることに変化したのです。

 代表的な神社は、京都市伏見区の伏見稲荷大社。全国に三万社以上あるお稲荷さんの総本宮で、お社の数だけなら、日本一です。

 ご参拝時は、「○○のために、△△します」と伝えましょう。△△の実行がスムーズになりますよ。

*本原稿は、『最強の神様100』より一部抜粋、再編集したものです。