「在り方」を変えれば運命が大きく変わる
「宿命」とは何でしょう。
宿命とはその人が生まれながらに持っている、役割、才能、資質を表していて、変えることのできないものです。
変えることの難しいものには「環境」もあります。
環境とは、親、生まれた国、生まれた時代背景、住む場所や出会う人を指します。環境には、この世の誕生とともに決定された変えられない先天的環境(親、生まれた国、時代背景など)と、後天的環境(仕事、住む場所、出会う人など)があります。
この宿命と環境を、自身の在り方、言い換えると心掛けや行動によって変化させれば、運命が変わる、というのが運命(人生の成果・結果)を変える公式の秘密です。
公式は次のように表せます。
「(宿命+環境)×在り方=運命」
青年:宿命は変えられない、環境もすべては変えることができないとすれば、この公式の鍵を握るのは在り方なのでしょうか。
康仁:その通りです。この公式では「×(カケル)」がポイントなのです。
例えば、宿命が2、環境が3、在り方が4だったとします。これが×ではなく、+であれば、運命は2+3+4の合計9ですが、×ですから(2+3)×4となり、合計は20になります。在り方がいかに重要な要素かがおわかりになるはずです。
また、運命を100%とした場合、その割合は、宿命が支配するのが25%、環境が支配するのが25%で、残りの50%は在り方が決める、といわれています。
どんな宿命であっても、どんな環境であっても、本人の心掛け次第で人生を好転させることができるのですよ。
(本原稿は、小池康仁著『「自分」の生き方 運命を変える東洋哲理2500年の教え』から一部抜粋・改変したものです)
一部上場企業に入社後、IT・戦略会計・人材育成分野のコンサルタントとして、主に上場企業を中心に10年間コンサルティング業務に従事。国内大手メーカーの教育機関に転職後、国内外の人材育成業務に携わる。その後、独立起業し、現在は数十社の会社を統括する経営者であり、経営アドバイザーとしても活躍中。また東洋哲理思想の帝王学・陰陽五行論を経営に活かす第一人者として、現在全国で2000名以上に指導を行っている。