「どれくらい時間がかかっているか?」を把握する!

 初心者の受験生は1問140秒ぐらいで解き始めますが、それだと権利関係は間に合いません。権利関係で時間を確保するためには、それ以外の項目で時間をどんどん貯金していく必要があるんです。

 最も時間を削っている宅建業法の場合、迷って何度も読み返している時間はありません。

 宅建業法の4択問題に2分以上かかっている人は、たとえ正解できたとしても、最後まで間に合わない可能性が高いです。

 宅建業法と法令の問題をやるときは、まず時間を計りましょう。それで自分のペースを確認してください。選択肢を一度読んだだけでわかるようになれば大丈夫です。

 そしてもう1つ、重要なことをお伝えします。私はこれまで9つ資格に合格してきましたが、どの試験でも共通して言えることがあります。

 それは、「試験本番はペースが落ちる」ということです。

 自宅で解いているときはもっと早く終わるのに、試験当日は緊張で無意識のうちに慎重になるので、ペースが遅くなります。

 ですから、いつも100秒で解いている人は120秒くらいかかる可能性があります。

 そういったことも見越して、普段から100秒以内で問題を解けるようになっておくことが大切です。そうすれば本番で少し遅くなっても、見直しの時間は確保できるようになります。