働きながら3年で、9つの資格に独学合格! 大量に覚えて、絶対忘れないノウハウとは?
「忘れる前に思い出す」最強のしくみ、「大量記憶表」を公開!
本連載の著者は棚田健大郎氏。1年間必死に勉強したにもかかわらず、宅建試験に落ちたことをきっかけに、「自分のように勉強が苦手な人向けの方法を編み出そう」と一念発起。苦労の末に「勉強することを小分けにし、計画的に復習する」しくみ、大量記憶表を発明します。棚田氏の勉強メソッドをまとめた書籍、『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』の刊行(2月9日発売)を記念して、本書の一部を特別に公開します。

「トップセールスの実績よりも、資格が大事」会社を辞めて初めて知ったことPhoto: Adobe Stock

トップセールスが会社を辞め、初めて知ったこと

「資格なんて必要ないだろう」

 上場企業の不動産会社で、トップセールスだった私はそう思っていました。資格なんてなくても、営業力さえあれば上に行けるし何も問題ない。

 そう信じて疑わなかった私が、現在9つの資格を保有しているのは、ある社長との名刺交換がきっかけでした。

「君、何も資格もってないんだね」

 当時、私は上場企業を退社し、中小の不動産会社の経営者相手に企業コンサルをする事業を立ち上げていて、いろんな会社に営業をかけていました。そんな中、やっとアポイントがとれた社長から言われたのです。

会社を辞めて、初めて気づいたこと

 上場企業にいたころは、まわりが自分の実績を目の当たりにしていたので、自然と自分の発言に説得力と信頼感が付随していましたが、会社を辞めて外に出たことで壁にぶつかりました。

 それまで私は「資格なんて」と思っていた派で、社会人になってからも勉強は一切してきませんでした。しかし初めて、資格が何のために存在するのかを思い知ったのです。

 宅建士をもっていれば、不動産業界での実績を語らなくても、名刺を見せるだけで納得してもらえる。

 マンション管理士をもっていれば、マンション管理にまつわる法律に詳しいと思ってもらえる。

 資格とは、自分という個人を他者にアピールするうえで、この上なく「重要なツール」であると気づいたのです。