直接会うことが減り、オンラインでのやりとりが増えてきた今「手書き」文字は「個性」や「人柄」に触れられる数少ないツールとしてビジネスでの大きな武器となります。とはいえ、忙しいビジネスパーソンが字のおけいこに費やせる時間はさほどありません。そんな方に向けた新発想の美文字本が『簡単ルールで 突然、美文字が書ける』。字が苦手な人を長年指導してきた著者・萩原季実子さんが「字がうまく書けない理由」を研究し、少し変えるだけで飛躍的に字がうまく見えるポイントだけをルール化した本で、練習なしでも、誰でも、自分史上最高の「美文字」が書けるようになると話題です。この連載では、本書より抜粋しながら美文字のコツを紹介いたします。字にコンプレックスのある方、字がうまくなることを諦めていた方におすすめです。

どうしても、字がゆがむ人が陥っている間違いとは?

体の正面に紙を置いていませんか?

これまで多くの生徒さんを指導してきて、ほとんどの方が勘違いしているのが「紙を置く位置」です

普段、字を書く時に紙をどこに置いているでしょうか。

体の正面に紙を置くのが正解だと思っていませんか?

実は、これは間違いです。紙を体の正面に置くと、書いているうちに手で字が隠れてしまい、どんどん姿勢が悪くなります。

そして、書き終わる頃に、字が斜めになってしまったり、文章がガタガタ曲がっていることに気がつくのです。

正しい紙の位置は「利き腕の延長線上」。

右利きの人であれば、右腕の前、左利きの人であれば左腕の前に紙を置きましょう。

正しい姿勢を崩さずに、字をしっかりと確認しながら書くことができます。