感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』の著者が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」から、とっておきのアドバイス。心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】チャレンジする勇気が得られるたった1つの考え方

本当にやりたいことがあるならば

きょうのひとことは、
「自分は必ず死ぬということを意識する」

現状を変えるということは、勇気がいります。逆にいうと、それなりにうまくいっているのであれば、現状維持のほうがラクです。

ただし、なにかを得るためには、それなりのリスクを負って現状を変えるという視点も必要になります。

そのときに勇気がいるというわけです。では、どうやったら勇気が出るのでしょうか?

それは「自分は、やがて必ずこの世からいなくなるんだ」ということを認識することなんです。

「自分が必ず死ぬことを忘れるな」という意味の「メメント・モリ」という言葉もありますが、世の中に確実なことがあるとしたら、それは私たちが死ぬこと。人間の致死率は100%ともいえます。

「いずれこの世からいなくなるんだったら、いまのうちにやっていこう」と思えるようになります。

ふつう「死」を意識することは、あまりポジティブにはとらえられません。しかし、自分の人生には限りがあることを認識しておくことは大事です。なぜなら、自分に勇気を与えてくれるからです。

それなりにうまくいっているならば、現状維持のほうがリスクが低く安定した生活を送れるでしょう。しかし、自分が本当にやってみたいことをするには、現状を変えなければならない。そして、ある程度のリスクを背負ってチャレンジしなくてはならない。

そんなときに人生に限りがあることを思えば、いくら安定しているとはいえ、同じことの繰り返しの毎日を変える勇気が出てきます。とくに年をとってくると「なるべく体力があるうちに、やり残したことをやっておきたい」などと考えるようになってくるんですね。

もちろん、身を滅ぼすような無謀な計画ではいけませんが、失敗しても立ち直れる余地を残しつつチャレンジする。そのとき、自分の終わりを思うことによって勇気が湧いてくるということです。

心のなかにやりたいことがあるのに、現状を変えたくないばかりにモヤモヤし続けて、結局行動できない時間というのがムダに思えてきます。

アテクシ自身の経験でいうと、こういう大きな変革というのは、しょっちゅうチャレンジするのではなく、5年とか10年という間隔で行うのが心地いいです。

きょうのひとことは、
「自分は必ず死ぬということを意識する」
でした。

参考になったかしら?