シリーズ18万部突破の最新刊『精神科医Tomyが教える 1秒で元気が湧き出る言葉』の著者・精神科医Tomy先生が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」で元気が湧き出る言葉を音声配信。終わりの見えないコロナ禍で、不安やストレスを抱えがちないま、言葉のパワーで心のなかに小さな希望を増やしてくれる。きょうのひとことは、これ!
「最強の能力は『いいやつ』よ」

優秀さではない本当に大切な「最強の能力」とは?Photo: Adobe Stock

周りの人の心が安らぐ存在

きょうのひとことは、
「最強の能力は『いいやつ』よ」

どんなに優秀だったり切れ味が鋭かったりしても、いちばん大切なことは、つまるところ、その人が「いいやつ」かどうかです。
言い方を変えれば、
「誠実かどうか」ということでもあります。
つまり、どんなに優秀な能力を持っていたとしても、その人が信用できるのかどうかが大事なんです。

自分の味方になってくれるのかどうか。
それがあやふやな人物だとしたら、自分にとっては全く意味をなさない。
それどころか、反旗を翻したり、突然噛みついてきたり、何かをやってくれないとかすると、いくら優秀でも、むしろ悪い方向に働くんです。

だから、ものすごく優秀で、何でもパパっとできちゃいますよ、という人でなくても、その人が「いいやつ」であれば、周りから大事にされる傾向があります。

「いいやつ」は、言われたことはちゃんとやろうとか、お役に立とうとか、そういうふうに思うわけです。
そういう人は、心が安らぐし、安心していられます。

多少仕事を覚えるのに時間がかかったとしても、頑張る人はそのうちだんだんできるようになってきますから、とにかく「いいやつ」ってことが、とても大切なことだ思います。

能力が低いとか思い悩んでいる人がいるかもしれませんが、まずは「いいやつ」になることのほうを心がけましょう。
いきなりすごいことなんてできないけれど、いままでどおり、できる範囲で頑張っていこうと思ってコツコツやっていればいいんです。

自分が「いいやつ」かどうかわからない、という人もいると思います。
ならば
「いいやつ」だと思う人の行動を真似してみましょう。

自分の周りの「いいやつ」、もしくは自分の周りに「いいやつ」がいるとしたら、こういうふうに行動するだろうということを想像してやればできるわけです。

たとえば、何か頼まれたときに、「いいやつ」だったらこういうふうにするだろうとか、こういうふうに頑張るだろうな、こういう答え方をするだろうな、とか。
その通りに行動してみることです。

もちろん、相手にとって「都合のいいやつ」になろうというわけではありません。
周りに頼られて「いいやつ」と思われている人の行動を真似る、あるいは想像する。
そうやって、自分が理想とする「いいやつ」になっていって、物事が好転するようになる。

というわけで、きょうのひとことは、
「最強の能力は『いいやつ』よ」
でした。

参考になったかしら?