ウィル・スミスのビンタ騒動を
人ごとと思ってはいけない
「やっちまったぁ」と、両者ともに思っているのではないでしょうか。ハリウッド映画界の最高峰の祭典であるアカデミー賞の授賞式で、プレゼンターのクリス・ロックが自分の妻を侮辱するジョークを口にしたことに激怒して、俳優のウィル・スミスがステージ上でクリス・ロックに平手打ちをかましたのです。
ウィル・スミスの奥さまは女優で、頭髪の病気を気にしていました。その髪形をからかわれてパーティー会場内でうつむいてしまった。それを見たウィル・スミスは、黙ってはいられなかったのでしょう。暴力を振るったことをウィル・スミスは反省しています。そして言葉の暴力を振るったことでクリス・ロックにも批判が集まっています。
このニュースを見て、「明日は我が身だ」と感じた方はどれくらいいらっしゃったでしょうか?
自分がクリス・ロックのようにジョークで誰かを傷つけて、職場で謝罪に追い込まれる日がやってくる。そのときの罪状が言葉の暴力ぐらいで済めばまだいいですが、パワハラや場合によってはセクハラとして、常務が主宰する社内査問委員会の前で釈明に追い込まれる日が来るかもしれません。
日本人ビジネスマンのジョークの流儀は、これからはどうあるべきなのでしょうか。この記事ではそれを考えてみたいと思います。