現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
田舎に残る「男女」の差別意識
日本は徐々にジェンダーに気を遣う社会になっていっています。国際的にもそうですし、政治家や有名人の差別的な発言は、一気に世界のニュースに取り上げられます。
100%の男女平等はまだ達成していませんが、社会的にセクハラが許されなくなったのは明らかですし、メディアで差別的な発言を見かけることも一気に激減したと思います。
「結婚した?」「子どもはまだ?」「男だから」「女だから」という日常会話ですら、軽々しく言えない社会です。
この流れは、不可逆的に今後もどんどん進んでいくと思います。
ただ、その一方で、性別による差別があることを当たり前のように捉えてきた「年配の人たちの意識」は非常に厄介です。
特に、田舎や地方にはまだまだ男尊女卑の考えが無くなっていないことも多く、都会の人はそれに呆れてしまうこともあるでしょう。その人たちとの付き合い方について、みていきましょう。
「説得」はムダ?
まず大前提として、「無理に付き合わない」ということがあります。
親戚付き合いや結婚相手の義理の親の家庭でそういう男尊女卑があるのであれば、彼らの考えはそう簡単に変わることは見込めません。
だって、その考えのままでいま住んでいる社会は、それで成立してしまっていますからね……。突然、都会の人が「それは古い」と言ったところで、常識を変えることはかなり難しいでしょう。
なので、無理に説得したり、論破したり、喧嘩するようなことは無謀なのかもしれません。
とはいえ、目の前で「男性だからという理由で偉そうにしている人」を見ていると腹立たしいでしょう。
だったら、距離を置くしかありません。お金などの援助は得ず、年1回の帰省のときだけやり過ごし、できれば泊まらずにすぐに帰ってしまいましょう。
相手を変えずに「自分を変える」
「実家には帰りません」と宣言してしまうのもいいと思いますよ。
それでもし理由を聞かれたら、「男女への意識が違いすぎる」と答えればいいんです。
それを受けて、相手が考えを変えるかどうかは、あまり気にしなくていいと思います。
それでも「孫の顔が見たい」と思ったり、親戚付き合いをしたいと思うのであれば、あなたの考え方を少しずつ受け入れていくかもしれません。
相手の考えをいきなり変えることは不可能なので、まずはあなた自身の「自分の考え」や「自分の行動」を変えるだけです。
それについてイライラするのではなく、他者として見てください。そのために距離を置きましょう。それ以上にあなたができる対処法は、他に何もないと思いますよ。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。著書に、44万部を突破したベストセラー『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。