世界最先端の革命的認知症治療に取り組む、認知症研究30年超の医学博士。
白澤卓二氏が、患者への指導はもちろん、自身が健康長寿をまっとうするために実際に取り組む食事法を紹介した健康レシピ本『認知症専門医が毎日食べている長寿サラダ』が完成した。
私たちはどうしたら、健康で長生きできるのでしょうか。
この連載では、食事を通して健康長寿を目指す方法をお伝えしていきます。(初出:2022年4月10日)

認知症にならずに長生きするシンプルな方法とは??【書籍オンライン編集部セレクション】Photo: Adobe Stock

脳機能を維持して長寿遺伝子を増やすには
免疫力を高めて病気を遠ざけよう

 健康で長生きすることが、認知症を減らします。健康で長生きするためには、若々しい体をキープし、できるだけ病気にかからずに暮らしていくことが大事です。

 私たちの体には、新型コロナウイルスをはじめとする感染症などの病気から身を守るために、「免疫」というシステムが備わっています。中心となるのが免疫細胞の「マクロファージ」です。これが他の免疫細胞と連携し、正常に機能することで、病気にかかりにくい体を作っています。

 マクロファージは、体のいたる所に存在し、その組織ごとに異なる役割を果たします。脳の働きを正常に保ちアルツハイマー病を予防したり、腸に働きかけてぜん動運動をサポートしたりもします。そして、それぞれのマクロファージはお互いに連携して体全体に働きかけています。

●免疫細胞・マクロファージのおもな働き
1不要になった細胞や老廃物などを食べる。
2悪性化した細胞を食べる。
3ウイルスや細胞などを食べる。
4体中の器官に働きかけてバランスをとる。
※マクロファージが正常に働くことで体のバランスがよくなって健康を維持できる。

監修 お茶の水健康長寿クリニック院長 医学博士・医師 白澤卓二

本原稿は、白澤卓二著『認知症専門医が毎日食べている長寿サラダ』からの抜粋です。この本には、脳と体を健康にする「長寿サラダ」のレシピを多数収録しています。一皿で栄養満点のおいしいサラダで脳と体をリセットしてみませんか?(次回へ続く