現代人の脳には“毒”が溜まっている!
無意識に溜まった脳の“毒”を出して
脳がみるみる若返る食事法を紹介する

脳の若返りと認知症治療の専門医・白澤卓二医師が提案する衝撃の最新刊『脳の毒を出す食事』では、現代人の脳に溜まった毒を出し、脳の機能を上げる食事法を紹介している。
現在、認知症患者数は増加の一途。その発症を避けるには、40代からの脳のケアが大切だと著者はいう。本書では世界最新の医学で明らかになった認知症予防・改善策と、その研究からわかった脳のパフォーマンスを上げるために必要な食事を提案する。

認知症研究30年超の私が、<br />野菜を選ぶ明確な基準とは?Photo: Adobe Stock

野菜にも糖質が含まれている

GI値(グリセミックインデックス)というものをご存じでしょうか。食品を食べたあとの血糖値の上昇度を示す指標です。純粋な糖質(ブドウ糖)を摂取した場合の100を最高値として、数値が小さいほど含まれている糖質が少ないということになります。このGI値を知っていると、糖質を多く含んでいる食べものを簡単に避けることができます。複数の機関でリストが作られており、成分値ではないので、データによってばらつきもある指標ですが、肉と魚はおおむねゼロから微量、野菜や大豆の数値もおおむね低く、葉物野菜は安心できる低い数値です。

ここで気を付けるべきは、精白米や精白した小麦粉から作ったパンや麺と、砂糖、砂糖をふんだんに使ったケチャップなどの調味料、高糖度の野菜や果物に、いも類、にんじん、大根などの根菜類です。
主食をGI値が低い玄米や茶色いパン、黒いそばにし、おかずやおやつもGI値が低いものを選ぶことで、トータルの糖質量が低く抑えられます。

本原稿は、白澤卓二著『脳の毒を出す食事』からの抜粋です。この本では、認知症など脳の機能不全の原因となる、現代人の脳に溜まった”毒”を出して究極の健康体になる食事法の提案と、実生活で使える7日間実践レシピを掲載しています。脳と体を健康にし、本当の意味での健康長寿を目指してみませんか?(次回へ続く)

監修 お茶の水健康長寿クリニック院長 白澤卓二先生
1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大学院医学研究科博士課程修了。現在、お茶の水健康長寿クリニック院長。
認知症研究30年超の私が、<br />野菜を選ぶ明確な基準とは?

白澤卓二(しらさわ・たくじ)
医師、医学博士
1958年神奈川県生まれ。1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大学院医学研究科博士課程修了。東京都老人総合研究所病理部門研究員、同神経生理部門室長、分子老化研究グループリーダー、老化ゲノムバイオマーカー研究チームリーダーを経て、2007年より2015年まで順天堂大学大学院医学研究科加齢制御医学講座教授。2017年よりお茶の水健康長寿クリニック院長、2020年より千葉大学予防医学講座客員教授就任。日本ファンクショナルダイエット協会理事長、日本アンチエイジングフード協会理事長、アンチエイジングサイエンスCEOも務める。
専門は寿命制御遺伝子の分子遺伝学、アルツハイマー病の分子生物学、アスリートの遺伝子研究。