お腹に住んでるすごいやつらが好きなのは日本食!

 自己肯定感をうまくサポートするための食生活は、お腹に住む微生物たちとうまくやっていくことから始めましょう。

 腸内のバクテリアのバランスが崩れてしまうと、心のバランスにも影響が出てくる。

 実際に、腸内のバクテリアは以前から、うつ病や不安症などの精神疾患との関連が研究されてきました。[2]

 たとえば、腸の炎症などでバクテリアに影響が出ることで心のバランスが崩れたり[3]、特定のバクテリアのバランスが崩れることで、ドーパミンレベルが変化し、アルツハイマーやパーキンソン病などのリスクが上がったりする[4]

 他にも、統合失調症の人の「お腹」のバクテリアをマウスに移転したところ、統合失調の症状が現れたという驚きの報告もあります。[5]

 また、逆に、心のバランスのちょっとした崩れで、腸内のバクテリアのバランスも変わってしまいます。

 たとえば、社交の場でのストレスが2時間続くだけで、腸内バクテリアに影響が出てくるとする研究もあります。[6]

 ストレスも多い現代の生活。できれば食生活で私たちの腸内に住む「すごいやつら」をサポートして、心のバランスを保ちたいものです。

 それではどうしたらいいのか。

 腸内バクテリアのバランスをサポートするのに注目しておきたいのは、プロバイオティクスとプレバイオティクスです。[7](「プロ」と「プレ」の違いが微妙なので注意しましょう!)

 プロバイオティクスは、私たちの腸内にも住む「すごいやつら」がそのまま含まれている食べ物です。ヨーグルトやチーズなどの発酵食品に多く含まれていることが知られています。

 プロバイオティクスは、はやくからうつ病との関連が研究され、摂取することで、ストレスや暗い気持ちが減る効果があることがわかっています。[8]

 味噌や納豆、キムチ、テンペなど日本食やアジア料理は発酵食品の宝庫なので、積極的に食生活に取り入れていきましょう。