――筆者のグレッグ・イップはWSJ経済担当チーフコメンテーター ***  2017年のフランス大統領選は、西側の政治にとって重大な転換点となった。伝統的な右派と左派の戦いではなく、むしろ国家としてのアイデンティティーや移民政策、欧州の単一通貨「ユーロ」といった国際制度が争点に上がった。国民戦線(当時)のマリーヌ・ルペン氏候補の言葉を借りれば「愛国者」と「グローバリスト(国際主義者)」の戦いであり、中道派エマニュエル・マクロン氏に言わせれば「閉ざされた」あるいは「開かれた」世界のどちらを追求するかの選択だった。