Photo by Toshimasa Ota
首都圏における中学受験塾の王者、SAPIX(サピックス)の次を担う中学受験塾はどこなのか。今、難関校志向を売りとする「少数精鋭型」の中学受験塾の人気が高まっている。知られざる少数精鋭塾の神髄を各塾のキーパーソンへの忖度(そんたく)なしのインタビューで明らかにする連載『ポストSAPIX 中学受験の少数精鋭塾大解剖』#16では、男子御三家、武蔵の合格実績に強みを持つ「進学教室アントレ」の天野友人・ひばりが丘教室教室長と対談。その前・中・後編のうち前編をお届けする。(教育ジャーナリスト おおたとしまさ)
入塾テストなし、早い者順で入塾可能
生徒一人一人に担任がつく
おおたとしまさ 2026年入試の合格実績では(男子御三家の)武蔵の数が目立っています。ただ、昨年から比べると少し減っていますね。
天野友人・進学教室アントレひばりが丘教室教室長 昨年が良かったんです(笑)。武蔵志望で来る層は一定数いますが、最近はいろんな学校に分散します。女子でも年によって違います。入塾テストなしの早い者順なので、年によってばらつきがあります。学力帯も幅広いと思います。途中でふるいにかけるようなテストもしていません。ただし、生徒さん一人一人に担任がついて、最後まで伴走しますから、それぞれに納得できる進学先にたどり着けていることが多いと思います。
おおた 合格実績の基準はどのように?
天野 基本的に小6以降の入塾は少ないですし、小6の9月以降の入塾はお断りしていますから、過去にさかのぼっても99%以上は1年以上アントレにレギュラーで通ってくれていた生徒のみです。
進学教室アントレはひばりが丘(西東京市。写真)と練馬教室(練馬区)の2校舎を展開する Photo by T.O.
おおた アントレの生い立ちを教えてください。
天野 もともと学習指導会という塾でこのエリアを担当していた村上順一(現会長)が独立して始めました。
おおた 懐かしい!なるほど。もともと学習指導会さんなんですね。武蔵に強いのはその頃からのいわば伝統というわけですね。
天野 武蔵の先生が村上の教え子だったりします(笑)。
おおた アントレ自体の創業年は?
天野 1998年です。
おおた その後、2000年代に入ってから、学習指導会は他社に吸収合併され消滅しました。でもそのDNAはアントレに受け継がれていたんですね。今回は、首都圏の中学受験文化がどこから来たのかという話が伺えそうです。連載タイトルには『ポストSAPIX』と銘打っていますが、今回は『プレSAPIX』ですね。それがいまでも残っているのがすごい。失礼な言い方かもしれませんが「生きた化石」ですよ(笑)。現在の生徒数は?
天野 一番下は3年生で、ひばりが丘と練馬の2教室合わせて50人いくかいかないか。4年生で一気に増えていま160人くらい。5年生で180人、6年生が160人くらいです。全体では2教室合わせて500人台後半のはずです。中学受験対策の低学年化はいかがなものかと思っているので、小1~2年生はやりません。







