つみたてNISAの6つの選択基準

 この長寿社会においては、定年後から第二の人生が始まると言われるように、長い余生を送ることになります。

 これからの長寿社会では定年後もある程度、リスクを取って資産を運用していく気構えが必要になってきます。そして、いつ株高になるのかは誰にも分かりません。

 だからこそ、一定の年齢に達した時点で自動的にどんどんリスク性資産の組入比率が下げられてしまうターゲットイヤーファンドは、長期投資に向かないと考えられるのです。

 とりわけ人生100年時代のこれからは、生涯スパンでの運用が常識化してくるでしょう。

 60代まで運用してその後は預金に置いて取り崩していくという考え方は、最早過去の常識です。

 ここまで述べてきた、つみたてNISAの選択基準をまとめると、下図になります。

中野晴啓(なかの・はるひろ)
セゾン投信代表取締役会長CEO
一般社団法人投資信託協会副会長、公益財団法人セゾン文化財団理事
1987年明治大学商学部卒業、クレディセゾン入社。2006年セゾン投信を設立。2020年6月より現職。
つみたてで、コツコツと資産をふやす長期投資を提言、国際分散型投資信託2本を15年以上運用し、
個人の長期資産形成を支えている。客観的な定量評価を行う複数のファンドアワードで連続受賞。
口座開設数16万人、預かり資産4700億円を突破。
主な著書に『最新版 投資信託はこの9本から選びなさい』『投資信託はこうして買いなさい』他多数。