新年度が始まって1カ月。新しい環境に慣れ、ゴールデンウイークも終わった今頃からは、「五月病」なんて言葉が聞こえてくるものです。メンタルを健やかに保ち、ポジティブに日々を過ごすには、実は食事も大切なことをご存じですか?五月病に負けない、メンタルを強くするために意識して食べたいものや食事の取り方について詳しくお伝えしていきます。(管理栄養士 岡田明子)
五月病とは何か?
新しい環境に慣れるために、張り切って仕事に取り組んでいたのに、5月のゴールデンウイークを過ぎた頃にそれまでの元気がなくなり、なんとなく体調が悪くなる、これが「五月病」と言われています。正式な医学用語ではありませんが、この時期に新入社員や入学、昇進、異動などで新しい環境下に身を置いた方に特に起こりやすいため、こう呼ばれているそうです。
新しい環境に身を置くことは、心身にとっては強いストレスになるようで、知らず知らずのうちにストレスがたまって、ある日突然、朝起きられなくなる、眠れない、なぜか涙が出てしまう、食欲がないなどといった症状が出てしまうのです。特に今はコロナ禍で人とのコミュニケーションが取りにくくなっていることも重なり、よりストレスをため込みやすい環境になっているようです。今までできていたことができない、好きな趣味に興味を持てなくなるなども五月病の注意サインです。