睡眠と食事写真はイメージです Photo:PIXTA

睡眠はとても大切。分かってはいても、実際には十分な時間眠れない、なかなか寝付けないという方は多いもの。質の良い睡眠を取るために、日常の食事で改善できること、あります!どんなことに気をつけ、どんなものを食べるとよいのか、今回のテーマは「睡眠と食事について」。ドリンクや薬に頼る前に、まずは日常の食習慣を見直してみませんか。(管理栄養士 岡田明子)

気を付けたい!睡眠を妨げる3つの食習慣

 普段の何げない食習慣の中に、睡眠を妨げているものがあるかもしれません。まずは以下の三つに当てはまっていないか、チェックしてみてください。

(1)カフェインの取り過ぎ

 コーヒーや紅茶、緑茶などに含まれるカフェインには覚醒作用があり、眠気を感じにくくさせます。カフェインの摂取許容量は個人差が大きいことから、適量の基準はありませんが、カナダや欧州ではカフェインの目安量を400mg/日(健康な成人の場合)としています。

 以下のカフェイン含有量一覧を見て、1日にどれくらいカフェインを摂取しているか、摂取量を計算してみて下さい。

 コーヒーだけでなく、チョコレートやココア、コーラ飲料や栄養ドリンクにもカフェインは含まれています。コーヒーなら1日に3杯までなら問題ありません。カフェインに敏感な方の場合はそれより少なめにすることをおすすめします。飲み物のカフェイン量を確認するときに注意したいのが、1本あたりで記載されているものと100mlあたりで記載されているものがあること。例えば、100mlあたりカフェイン40mgのカフェオレをペットボトル1本500ml飲むと、200mgのカフェインを取ったことになります。エナジードリンクや高カカオチョコレートにもカフェインが多く含まれているので、取りすぎないように気をつけましょう。