『精神科医Tomyが教える 20代を迷わず生きる言葉』がついに6月刊行、感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』の著者が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」から、とっておきのアドバイス。心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で気分はスッキリ、今日がラクになる!
あきらめると、いろんなことが、うまくいく
きょうのひとことは、
「あきらめ上手になる」
以前、「執着を手放す」がテーマの記事が、大きな反響を得ました。
この「手放す」は「あきらめる」ともいい替えられます。あきらめ上手になるということが、手放すための極意なのです。
では、あきらめ上手になるということは、具体的にどういうことなのでしょうか?
いままで大事にしてきたり、執着してきたりしてきた物事は、簡単にはあきめられないかもしれません。
ですから、まずは「あきめてもいいこと」と「あきらめてはいけないこと」に仕分けしてみましょう。
仕分けるときのポイントは、「どうしようもないこと」はキッパリとあきらめる。
頭のなかでモヤモヤしていることの正体を明確にするためには、「書き出してみる」ことをおすすめします。
これはたとえ話ですが、雨が降っているのに、「雨が止んでほしい」と思っても、それは自分自身では「どうしようもないこと」ですよね。
一方で、頑張ればどうにかなりそうなこと、あきらめるにはまだ早いこともあるわけです。そういうことを書き出して、自分自身で客観視するのです。
そのうえで、「どうしようもないこと」については、モヤモヤと考えてもしょうがないのでキッパリと忘れる。
とはいえ、執着してきたことを忘れるといっても、そう簡単ではないでしょう。では、どうすればいいのか?
「なんとかなること」だけに意識を集中することです。
ひとつのことを忘れようとしても難しいかもしれませんが、その代わり、大切なことを集中して考えることに意識を向ければ、気がつくと忘れるべきことのほうは、忘れやすくなるわけです。
自分の頭のなかにあることをリストアップして、「どうしようもないこと」は「忘れるリスト」に入れておく。その一方で、「なんとかなること」に順番をつける。そしてまずは、いちばんこだわりたいことだけ考えるようにする。
これらは、いわば「なんとかなること」のプランニングですから、つらい作業ではありません。むしろ、「なんとかなること」を考えることによって先が見えてくると、明るい未来が待っているような前向きな気分になれるでしょう。
次にやるべきことが明確になりますし、それは、どうしようもないことではなく、なんとかなることなのですから。
自分にはどうすることもできないネガティブなことに心が奪われると、モヤモヤとかストレスが生じます。
逆に「こうすれば、なんとかなりそうだ」と思えることには、心がワクワクしてくるものです。
だから、モヤモヤしている頭のなかを整理するために、いったん書き出して、前向きに考えるべきことだけをリストアップする。そうすることによって、アナタの毎日はポジティブに転換することでしょう。
きょうのひとことは、
「あきらめ上手になる」
でした。
参考になったかしら?