シリーズ18万部突破!『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』の著者・精神科医Tomy先生が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」で元気が湧き出る言葉を音声配信。コロナ禍が続き、不安やストレスを抱えがちないま、言葉のパワーで心のなかに小さな希望を増やしてくれる。きょうのひとことは、これ!
「執着を手放す」

ストレスを減らすたった1つの方法Photo: Adobe Stock

不安に思っていることをイメージしてみる

きょうのひとことは、
「執着を手放す」

この「執着を手放す」ということが、いちばんストレスを減らすことにつながります。

「ああなりたい」「こうなりたい」「こうなってほしい」と、生きていればいろんな執着がわいてきます。

そして、執着が生まれた瞬間に、今度は「うまくいくんだろうか……」という不安を抱えることになり、それがストレスとして積み重なってくるのです。

だから、なるべく「執着」というものを手放したほうが生きやすくなるわけなんですね。

ただし、執着を手放しすぎると、今度はあまりにも落ち着いて物事に動じない泰然とした生き方になります。

それはそれでいいことですが、「なんのために生きてるのか」いうふうになっちゃったりもします。

では、どうすればいいのか?

結論としては、執着を手放しながらも「最後に手放せないものを残す」ということなんです。

では、どうやって執着を手放せばいいのか?

大事なのは「執着を手放したらどうなるか」をイメージしてみることです。

ストレスを抱えている人は、頭の中で「いまあるものを失ったら怖い」という不安を抱えています。

ならば、「本当にそれがなくなったら、どうなるんだろう」とイメージしてみるのです。

自分は「本当にたいへんなことになのだろうか」「どうにもならない状態になるんだろうか」と想像してみます。

つまり、自分が恐れている事態が実際に起ったら自分はどうするだろうかと、イメージトレーニングしてみるということなんです。

たとえば、いまの仕事を失ったらどうするか?

そう考えるとすごく不安になるでしょうけれども、どうにもならないかというと、じつは代わりに何かをしようとか、ほかの仕事を探そうと行動すると思うんです。

「絶対にいまのパートナーと離れていたくない」と人間関係に執着していて、その恐れている事態が実際に起きてしまったとします。

そうなった場合でも、独りの時間を楽しんだり、新しい人間関係をつくったりするでしょう。

健康を失って仕事や生活ができなくなったらどうしようかと思うと、これはなかなか辛いところではあります。

それでも、最善を尽くすと思うんです。

恐れや不安に思って執着していることを1つひとつ考えてみると、意外と手放せることに気づくはずです。

そして、執着を手放すときに共通するものはなにかというと、「自分でなにかを生み出す」ということなんです。

不安に思っている事態になったらなったで、自分はなにかを生み出せるという意欲だとか自信を持つことが、執着を手放すための支えになります。

「自信なんてない」と思われるかもしれませんが、自信満々の自信じゃなくてもいいんです。

「なんとかなるだろう」と思うだけでいいんです。

いま執着しているものがなくなっても、なにかを満たせばいいじゃないかということをちょっとイメージしておくだけで、だいぶ自信がついてきて強くなれると思います。

普段からそういうことを少し考えておくと、自分の器がちょっと大きくなって、強くなったようなイメージが生まれてくるのです。

そして、これまで抱えていたストレスが、ちょっと減ったように感じられると思います。

執着が多くて、ストレスでいっぱいな人っていうのは、頭の中にあれもこれも手放したくないという思いがいっぱいです。

そんな人はイメージトレーニングすることによって、「なんとかなるだろう」と思えてきて、心の余裕につながってきます。

きょうのひとことは、
「執着を手放す」
でした。

参考になったかしら?