GRカローラAARON BROWN
GRカローラAARON BROWN

 北米で「GRカローラ」を展開するとしたトヨタの判断は、正解だったと言えるでしょう。その背景には、「『GRヤリス』のホモロゲーションモデルを北米向けにつくろうとすれば、コスト高にならざるを得ない」という事情もあります。

「GRカローラ」の需要については、「おそらく沿岸部でより高まるだろう」とトヨタの広報部は見ています。2023年モデルはいまだ完売というわけではありません。ですが、希望小売価格通りの予算で入手したいのであれば、「全国のディーラーに直接電話で相談するのが最善」という状況になっています。

 ホリス氏の、「GRカローラ」に賭ける期待も高まっています。

「まず考えるべきは、“GR”とは何かという点に尽きます。この“GR”こそが、豊田章男CEOの個人的な情熱の結晶であるとするならば、なぜそうなるに至ったのかを知っておかなければなりません」と、ホリス氏は述べています。

「あの“86”については、豊田氏本人が北米の若者向けブランドの“サイオン”および『FR-S』を仕掛け、さらには『スープラ』へと続く流れを生み出しました。が、進化はまだ継続中です。さらなる興奮、遊び心、若々しさを追求し続ける中で、『GRカローラ』が誕生したと言えます…が、これも弊社の“GR的”なステップの一つに過ぎないのです」

【※ホモロゲーション=FIA(国際自動車連盟)のレース出場に必要な形式認定のこと。世界ラリー選手権(WRC)のホモロゲーションを取得するにはベース車となるモデルが連続する12カ月間に2500台以上、車種全体で2万5000台以上の生産台数が必要となります】

Source / Road & Track
Translation / Kazuki Kimura
この翻訳は抄訳です。

トヨタ「GRカローラ」が北米で大人気のワケ、受注制限で入手困難の地域も