さまざまな“想定外”を経験させられているコロナ禍。ニューノーマルな状況は日常生活だけではなく、ビジネスにおいても同様に広がっています。優れたビジネス戦略を身につけていれば、そんな“想定外”をうまく乗り越えやすくなるでしょう。そこで今回は、人事戦略コンサルタントとして活躍する新田龍さん監修の新刊『クラウゼヴィッツの「戦争論」に学ぶビジネスの戦略』(青春出版社)から、ビジネスにおける“防御戦略”について抜粋紹介します。
日常で良く使うビジネス用語の意外な本来の意味
私たちが日常のビジネスでよく使う言葉の中には、もともとは軍事用語だったものがそのまま使われているケースが実に多くあります。
・ターゲット…攻撃や作戦の対象・標的
・オペレーション…軍団のある期間の軍事行動
・キャンペーン…作戦目標を達成するための、一連の戦術行動
・ストラテジー…戦略。戦争目的を達成するための方策。将軍や将軍の指揮を意味する、ギリシャ語の「strategos」に由来
・インパクト…敵の攻撃による衝撃の強さや、弾着のこと
・ロジスティクス…兵站(へいたん)。戦闘部隊の後方にあって、人員・兵器・糧食などの前送・補給にあたり、後方連絡線の確保にあたる活動や機能のこと
これらは現在、日常的に使われているビジネス用語の、もともとの軍事的意味です。