大荒れの金融市場でマネーの逃避先として、昨年はほぼ素通りされていた地味な存在にスポットライトが当たっている。高配当株だ。高配当銘柄の株価は今年、他のほとんど全ての銘柄を打ち負かしている。5日の取引では、市場全般が急落する中で高配当株にも売りが波及したが、年初来のリードはなお堅持している。高配当75銘柄を組み入れた「Iシェアーズ・コア高配当ETF(上場投資信託)」は年初来3.9%値上がりと、同13%下落しているS&P500種指数を大きくアウトパフォームしている。同ETFには石油大手エクソンモービル、製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)、飲料大手コカ・コーラなどが組み入れられ、配当利回りはそれぞれ3.9%、2.6%、2.7%となっている。
高配当株に異例の熱視線、利上げ局面でなぜ
金利上昇局面では売られやすい高配当株にマネーが逃避
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