新型コロナウイルス禍でハイテク大手が享受した広告事業の急成長に、陰りが差している。ハイテク大手は先週、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)中に急拡大したデジタル広告の勢いが弱まり始めたことを相次ぎ明らかにした。減速の背景にはさまざまな要因が重なっている。インフレ懸念、サプライチェーン(供給網)問題による供給不足、ウクライナ戦争、パンデミック発生から2年を経た段階的な正常化、動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」の台頭、そしてアップルによるプライバシー規約変更などだ。「広告事業主に対して一度にこれほどの逆風が吹くのは、1980年代初め以来のことだ」と調査会社モフェットナサンソンのアナリスト、マイケル・ナサンソン氏は語る。
デジタル広告の急成長、コロナ後退と共に失速
グーグル、アルファベット、アマゾンに逆風 消費者行動の正常化で
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