基準価額と市場価格の差は、
出来高が小さいほど大きくなる

 【下図表】は、ETFの乖離率について図解したものです。非上場の投資信託の場合、1日1本値で取引されるため、市場価格と基準価額の乖離は発生しません。

 一方、ETFの場合は上場しているために需給しだいで基準価額と市場価格の間に乖離が発生します。

 買いたい人がたくさんいる場合、基準価額よりも市場価格が高くなり(プレミアム)、本来の価値よりも高く買わざるを得ないことになります。

 逆に、買いたい人が少ない場合は基準価額よりも市場価格が安くなり(ディスカウント)、売りたい人は本来の価値よりも低く売らざるを得ないことになるわけです。

 このようなメカニズムにより、基準価額と市場価格の差(乖離率)は、出来高が小さいほど大きくなります。