「これは純然たる悪だ」。米ニューヨーク州エリー郡の保安官ジョン・ガルシア氏はこう語り、同州バファローのスーパーマーケットで起きた人種差別的な動機によるとみられる大量殺人事件を的確に要約した。銃撃犯とされる18歳のペイトン・ジェンドロン容疑者もまた、不可解な憎悪に取りつかれた若者だ。犯人の動機や考え方については、これからさらに明らかになるだろうが、地方紙「バファロー・ニューズ」の報道は注目に値する。ジェンドロン容疑者が通っていたニューヨーク州コンクリンの学校の関係者によると、同容疑者は銃乱射事件を起こしたいと述べていたことがあった。ジェンドロン容疑者は、しばしば精神疾患に見舞われる年齢に銃乱射事件を起こした他の若者と人物像が一致する。銃を精神疾患に見舞われている人の手に渡らないようにすることは簡単ではないが、それはいくらか効果が見込める銃規制の形態の一つだ。