丸井が「売らない百貨店」で復活できた4つの秘訣とはPhoto:PIXTA

丸井は仕入れ販売型のビジネスモデルから
「売らない百貨店」へと進化した

 百貨店業界は長期低落が続いている。全国の8割の百貨店は赤字ともいわれる。2008年度の百貨店事業の売上高を100とすると、2020年度は百貨店全体では58。三越伊勢丹HDは57、高島屋は65、エイチ・ツー・オーリテイリングは89、そごう・西武は42となっている(※1)。まるで業界全体が沈みつつある船のようだ。

 こうした百貨店業界の中で、丸井グループの業績が好調である。2022年3月期の連結業績は増収増益。営業利益は前期比41.6%増の367.8億円、純利益は前期比6.8倍の177.9億円だった。丸井の業績が際立っている最大の理由は、ビジネスモデルの変革に成功したからである。

 一般的に、主力事業が確立している企業がビジネスモデルを転換することは簡単ではない。なぜ丸井は、ビジネスモデルの変革に成功したのだろうか。