1週間に一度、リズ・ジョンソンさん(29)は車に乗ってノースカロライナ州ローリーにある自分のオフィスに向かう。自主的にやっていることだ。通勤には40分かかる。職場のチームが出社しているわけではない。それでもそこにいることが好きだ。他の人々が周りにいると自分を取り戻せると感じる。力が湧き、聞こえてくる会話の断片から新しいアイデアが浮かんでくる。「昔の自分が戻ってきたみたいだ」と、人材派遣会社ロバート・ハーフ・インターナショナルでセールスディレクターを務めるジョンソンさんは言う。「以前のようになると分かってはいたけれど」企業が従業員を2年以上に及んだ在宅勤務から呼び戻し始めると、中にはオフィス生活の楽しみを再発見して驚く人もいた。面倒だった通勤も、不思議なことに一日のうちの静かなすき間時間として歓迎できると、そうした人々は話す。夕方5時か6時にコンピューターをシャットダウンすることにも、ようやく意味が戻ってきた。労働時間は減り、無駄な会議に耐えることも少なくなり、以前より人間らしい生活になったと感じる。
オフィス再開で喜び再発見、通勤さえ新鮮
対面での協力や社交で活力、まともな事務機器も利点
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