米国株が年初のひどい状況から回復する可能性は十分にある。だが、より長期的に見てどうなるかは別問題だ。2022年を迎えるにあたって、期待は大きかった。ナティクシスが2021年に24カ国の個人投資家を対象に行った今後の年間リターン予想に関する調査では、米国の投資家はその中で最も高い年率17.5%との予想を示していた。この数値は実績値とは明らかにかけ離れており、米国株の長期リターンが約9.8%の場合と比較すると、1万ドルの投資が10年後には2万5000ドルではなく5万ドルに膨らむことになる。だが今となっては、9.8%でも野心的に思われる。
米株式相場、「失われた10年」になる可能性も
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