今が給与アップ転職のチャンス
その裏には「落とし穴」?
2022年1~3月期、前職と比べ賃金が1割以上増加した転職決定者の割合は前年同期比3.4%増の32.6%で、過去最高の水準にある――。
リクルートが今年5月6日に発表したリクルートエージェントにおける「2022年1−3月期 転職時の賃金変動状況」によると、年収アップで転職している人の割合が過去最高水準となっています。なお「過去最高水準」とは本調査の始まった2002年4−6月期以降の期間内での話なので、現在はこの20年間で最も高い水準ということになります。
職種別に見ると、賃金が増加した転職者の割合が高いのはIT系エンジニア36.0%、接客・販売・店長・コールセンターの38.8%です。
こうした数字が大きく報道されると、「自分も転職で給与アップできるのではないか」と期待を高めている人が少なくないと思います。
転職で年収アップを狙うのは当然すぎるほど当然です。私も積極的に狙っていくべきだと思いますし、転職市場で需要が盛り上がっているときはそのチャンスです。しかしそういう時期だからこそ、目先の給与アップに目がくらんでしまい、結果的に貧乏くじを引いてしまうケースがあることにも注意が必要です。
給与アップのオファーが出たら
必ず検討すべきポイントとは?
では、転職活動で給与アップのオファーが出されたとして、具体的にどんな点に注意すればよいでしょうか。