「武闘派CIO」3人が語る情報システム変革の“敵”、メルカリや日清食品での学びイベントに登壇した武闘派CIO。左から、フジテック 専務執行役員 デジタルイノベーション本部長 友岡賢二さん、元日清食品 CIOで現在ラック、ダイドーなどでIT戦略を担う喜多羅滋夫さん、東急ハンズ、メルカリでCIOを経て、現在コープさっぽろなどでCIOを務める長谷川秀樹さん Photo by 集合写真家 武市 真拓 MASAHIRO TAKECHI

「武闘派CIO」を名乗り、それぞれの企業や社外の人とも一緒にDXに取り組む人たちがいる。先日、さまざまなコミュニティで活躍する人たちが一堂に会するイベント「コミュニティリーダーズサミットin高知(CLS高知)」が開催され、3人の武闘派CIOが登壇した。筆者が司会で行ったパネルディスカッションの内容が面白かったので、今回はそのダイジェストをお伝えしたい。(ノンフィクションライター 酒井真弓)

情熱を絶やすことなく、次のリーダーを育てるには?

 コミュニティづくりとDXには共通点がある。一人の情熱的なリーダーが付けた火にフォロワーが集まり、次のリーダーが現れ、やがて最初のリーダーがいなくなっても自走していくのが理想、という点だ。だがDXの場合、実際には異動や転職で最初のリーダーがいなくなった途端に進まなくなってしまったという例は枚挙にいとまがない。

 情熱を絶やすことなく、次のリーダーを育てるには? 企業のCIO(Chief Information Officer、最高情報責任者)を務めながら「武闘派CIO」を名乗り、メディアやコミュニティを通じて悩める情シスを勇気づけてきた友岡賢二さん、喜多羅滋夫さん、長谷川秀樹さんに話を聞いた。