米国の自動車の平均車齢は、2021年に小幅ながら上昇し、過去最長の12.2年となった。自動車価格の高騰やディーラーの在庫不足で、米国人が車を継続して使用する期間は長くなっている。調査会社S&Pグローバルモビリティが23日に発表した新たなデータによると、米国の平均車齢は5年連続で上昇した。アナリストによれば、品質の向上で一般的に車が長持ちするようになり、米国の平均車齢は過去20年ほど、延びる傾向にあった。S&Pグローバルモビリティによると、新型コロナウイルスの流行下でその傾向は加速した。主に半導体不足で工場の生産量が減少し、ディーラーの在庫が品薄になっていることが原因だという。自動車の供給が不足する中で、価格は新車、中古車ともに高騰しており、購入の先延ばしという選択をする消費者が増えている。S&Pグローバルモビリティによると、平均車齢は2020年に初めて12年を超えた。