投資家はオンライン広告のクリック数が伸びていないことは分かっていた。だが23日に明らかになった情報によって、状況の深刻さを把握することとなった。セクター内の主要企業ほぼ全てが、最近の1-3月期決算発表で広告収入の大幅な減速を報告していた。そのうち1社を除くいずれの企業も、広告収入が市場予想を下回った。それに続いて、メッセージアプリ「スナップチャット」親会社の米スナップは予想外にも、23日の当局への届け出で、4-6月期の売上高と調整後税引き前利益がわずか1カ月前に示した予想レンジを下回るとの見通しを明らかにした。スナップのオンライン広告事業はグーグルやフェイスブック、さらにはアマゾンに比べても、微々たる規模だ。それでも、かつて業績見通しを引き下げたことのない企業が、4-6月期の中間点そこそこで鳴らす警鐘としては、不吉な響きとなった。
米スナップ急落、オンライン広告事業に警告灯
スナップの業績予想引き下げ、メタからアマゾンまで軒並み直撃
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