米製薬大手ファイザーは、特許で保護されている約20種類の医薬品とワクチンを世界の最貧国の一部で非営利価格で販売する方針だ。アルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)はインタビューで、まずは年内にガーナやマラウイ、ルワンダ、セネガル、ウガンダへの医薬品の出荷を開始すると述べた。ファイザーによると、この取り決めにより、米国での定価が年間数万ドルの医薬品の一部が、低所得国で大幅に低い価格で購入できるようになる。ファイザーは25日、各国政府と協力して医療システムのインフラを改善し、医薬品の到着遅延の原因になることが多い規制面や調達面の障害を解決する方針も示した。最終的に、がんや心臓病、自己免疫疾患のための23の医薬品とワクチンを45の低所得国に提供する計画だ。