イランはほぼ20年前に国連の国際原子力機関(IAEA)の機密資料を入手して指導部で共有し、過去の核兵器開発作業の記録をねつ造したとみられる。中東の情報当局者の話と、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した文書で明らかになった。IAEAの文書と、ペルシャ語で書かれたイラン側の関連メモからは、イラン政府のIAEA対応術の一部が透けて見える。IAEAは2015年にイランと欧米などが交わした核合意や、核拡散防止条約(NPT)の順守状況の監視を担当している。米国とIAEAは、イランが過去の核開発作業についての質問に答えず、今日までいたちごっこを繰り返していることから、イランの核開発活動を制限する代わりに多くの国際制裁を解除した核合意の再建が難しくなっていると主張している。
イラン、IAEA機密資料入手していた 核査察回避に利用か
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