米連邦準備制度理事会(FRB)は25日、連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(5月3、4日開催分)を公表した。当局者は同会合で利上げを決めたが、議事要旨によると、6月と7月の会合でさらに0.5ポイントずつの利上げが必要だとの認識を示した。FRBが高インフレ対策を急ぐ中、経済成長ペースを意図的に低下させるだけの水準にまで政策金利を引き上げる可能性についても協議した。議事要旨によれば「出席者は現時点で、一層中立的な金融政策スタンスへの移行を迅速に進めることが重要だと判断した。抑制的な政策スタンスが恐らく適切となり得るとも指摘した」。会合では大半の出席者が「目標レンジ内での50ベーシスポイント(bp)の利上げが向こう2回の会合で適切となる可能性が高い」と判断した。議事要旨によると、数人の出席者は労働市場の力強さに言及しつつ、「物価の安定を取り戻すに当たり金融政策の直面する課題」について発言した。