トップはRPA ホールディングス
平均年収は1101.0万円
ダイヤモンド編集部の名物企画である「年収ランキング」は、これまで、さまざまな切り口でランキングを作成してきた。とはいえ、3800社超ある上場企業を余すことなく紹介してきたか自問すると、首をかしげざるを得ない。
そこで今回は、単体従業員数100人未満で、かつ、従業員の平均年齢が30代の上場企業に「あえて」対象を絞ってみた。老舗の大手企業ばかりではなく、創業から比較的新しく、若手人材が主体の企業にスポットを当てるためである。
作成には、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収データを使用した。対象期間は、2020年4月期~21年3月期。
はたしてどのような結果になったのか。早速、ランキングを見ていこう。
1位はRPA ホールディングスで、平均年収は1101.0万円。2000年創業で、ソフトウエアがパソコンのデータ入力などの作業を担う「ロボティクス・プロセス・オートメーション(RPA)」事業などを手掛けている。
本ランキング対象期間の21年2月期決算は増収増益で、平均年収は前期に比べ44.3%もアップ、一気に1000万円を超えたもようだ。
ただし、最新の22年2月期決算は、売上高167億9600万円(前期比49.9%増)で大幅増収したものの、出資先の業績動向を踏まえた投資有価証券評価損と、事業の進捗状況を踏まえた今後の事業計画を保守的に見直した結果、のれんの減損損失を計上。当期純利益は▲12億1000万円に落ち込んだ。特に利益の推移を見る限り、経営の不安定感が垣間見える。