Q 目のかすみで白内障以外の病気も考えられますか。
A はい、考えられます。白内障より恐ろしいのが、失明原因ナンバーワンの「緑内障」です。
一般的に緑内障は、よく「視野が欠ける」病気だといわれますが、そう聞くと多くの人は、お皿の端が欠けるように、常に見えない部分が存在すると想像するでしょう。
しかし実際は、ときどきかすんで見えると感じることや解像度が徐々に落ちるように全体的に見えづらくなることが多く、はっきりとした視野の欠けを自覚する頃には、緑内障が相当進んでしまっています。
「目がかすむ」と感じる原因がもし緑内障であれば、すでにある程度進行している可能性が高いです。
● まばたきを数回するとピントが合うようであれば、ドライアイの可能性大。
● ドライアイの症状を軽減するため、こまめにまばたきしたり目を閉じたり、
防腐剤の入っていない涙に近い成分の目薬を使ってみる。
● メガネやコンタクトレンズを装用している人は、度数が適切か確認。
● 白内障が疑われる場合は、レンズの濁りがひどくなる前に眼科を受診。
● 白内障は急ぐ必要はないものの、見えにくくて困る場合は手術を検討。
* 目がかすむ場合、緑内障の可能性もあるので必ず眼科を受診
※本稿は、『ハーバード × スタンフォードの眼科医が教える 放っておくと怖い目の症状25』より一部を抜粋・編集したものです。