2020年1月20~24日と比較した
22年5月16~19日の午前7時30分~9時30分の
時間帯における都営地下鉄の利用者数
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新型コロナウイルス感染症の拡大がもたらした大きな変化の一つが在宅勤務の普及であろう。大企業のホワイトカラー層を中心に週に2回から3回、在宅勤務をするという働き方が広がりつつある。このような働き方の変化の影響を強く受けているのが公共交通機関の利用率である。
四つの路線を営業する東京都営地下鉄の利用者数を見てみると、通勤ピークの午前7時30分~9時30分の時間帯で、2022年5月16~19日の、コロナ前(20年1月20~24日)と比べた利用者数は23%減少している。減少した利用者数は安定的に推移しており、今後コロナの影響が和らいでいったとしても、コロナ前に戻ることはなさそうだ。