大戸屋Photo:Diamond

コロナ禍が落ち着き始めたことで、市況も少しずつ回復しつつある。しかしビジネス界では、コロナショックから立ち直った企業と不調から抜け出せない企業とで明暗が分かれている。そこで、上場企業が発表した直近四半期の決算における売上高を前年同期と比べ、各業界の主要企業が置かれた状況を分析した。今回は壱番屋、大戸屋ホールディングスなどの「その他外食(ラーメン・餃子・定食など)」業界4社について解説する。(ダイヤモンド編集部 濵口翔太郎)

コロナショックから一転
直近四半期は4社ともに増収

 企業の決算データを基に「直近四半期の業績」に焦点を当て、前年同期比で増収率を算出した。今回の対象は以下のその他外食(ラーメン・餃子・定食など)業界4社。対象期間は2021年12月~22年3月の直近四半期(壱番屋は21年12月~22年2月期、その他3社は22年1~3月期)としている。

 各社の増収率は以下の通りだった。

・壱番屋
 増収率:5.5%(四半期の売上高119億円)
・トリドールホールディングス(丸亀製麺など)
 増収率:7.3%(四半期の売上収益364億円)
・王将フードサービス
 増収率:9.5%(四半期の売上高220億円)
・大戸屋ホールディングス
 増収率:23.2%(四半期の売上高51億円)

※壱番屋、王将フードサービス、大戸屋ホールディングスは収益認識に関する会計方針の変更を行っているが、各社の開示方法に準じて、前年同期の売上高と増収率には同変更を遡及適応していない。

 前四半期(21年9~11月期)では減収だった壱番屋が増収に転じ、残る3社も引き続き増収だった。中でも大戸屋ホールディングスの増収率の高さは圧倒的である。

 だが、各社の業績を「コロナ前」と比べると、また違った姿が見えてくる。実は、今回取り上げる外食4社は、勝ち組2社と負け組2社に真っ二つに分かれるのだ。

 各社の売り上げは、コロナショックからどの程度回復しているのか。どの企業が勝ち組、負け組に入るのか。次ページでは、時系列データを踏まえて詳しく解説する。