2022年度に見込まれる
日本の消費者物価指数の上昇率のうち、
資源高による押し上げ分

2022年度に見込まれる日本の消費者物価指数の上昇率のうち、資源高による押し上げ分消費者物価指数は生鮮食品を除くベースで+1.8%。大和総研による直近の見通し

 インフレの高進が世界的課題となっている。コロナ禍からの経済活動の回復に供給が追い付かず、原油や小麦、金属など幅広い資源の価格が高騰した。さらにロシアのウクライナ侵攻が資源高に拍車を掛けた。

 日本では、2022年4月の消費者物価指数は生鮮食品を除くベースで前年比+2%程度に達する見込みである。消費増税で上昇した時期を除くと、08年秋以来の高水準だ。22年度は+1.8%で、このうち資源高による押し上げ分を1.1%ポイントと見込んでいる。

 米国など海外の中央銀行は金融引き締めを積極化している。だが日本銀行が金融緩和策を転換させる可能性は当面低いだろう。