ベンジャミン・ニザニさん(25)が思い描く未来は、自分が情熱を持っている信念に基づいて、顧客相手に法務の仕事をすることだ。ロースクールを卒業したばかりのニザニさんは、自分が属するZ世代について「社会正義のために戦う戦士の世代だ」と説明した。だが、彼はまず給料が欲しい。移民の息子であり、一族の中で初めて大学に入学したニザニさんには学資ローンの借金が10万ドル(約1300万円)以上あり、物価が高騰するニューヨーク市に住んでいる。大手法律事務所で働くことが決まった彼は、ユダヤ系が運営するホームレスのための炊き出し所やその他の慈善団体にも寄付をしたいと話す。給料の低い行政関連の仕事に就くのは今のところ考えられない。