暗号資産(仮想通貨)相場を高値に押し上げてきた熱狂的な投資家が方向転換する中、ビットコインは過去13年の歴史で3番目の急激な下げに見舞われている。米コインデスクによると、ビットコイン価格は13日に前週末比20%以上下落し、午後の取引では2万2611ドル近辺で推移している。昨年11月に付けた最高値6万8991ドルからの下げ幅は67%に達した。この下げで、仮想通貨市場の時価総額は昨年11月に比べ約2兆ドル(約268兆円)消滅した。コインマーケットキャップによると、昨年11月に3兆ドル近かった仮想通貨の時価総額は13日午前時点で約9560億ドルに縮小している。ビットコインがここにきて売りを浴びているのにはいくつかの明確な理由がある。まず、ビットコインはテクノロジー株など他のリスク資産と概ね連動する。また、仮想通貨など投機的な資産はインフレ率の上昇や、中央銀行がそれに対処して金融を引き締めるようとするのに伴って下落する傾向がある。