不安にさせるインフレ統計がここ数日で相次ぎ発表されていることを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)当局者らは14・15日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、予想を上回る75ベーシスポイント(bp)の利上げで市場を驚かせることを検討する可能性が高い。FOMCを控え金融政策に関する発言を自粛する6月4日からのブラックアウト期間に入る前、当局者らは今週の会合で50bpの利上げを行い、7月にも再度利上げする用意があることを示唆していた。だが、経済が予想していた通りに推移するかどうかで見通しは変わってくるとも述べていた。米労働省が10日発表した5月の消費者物価指数(CPI)は当局者らの予想を上回る大きな伸びとなった。