ウクライナでの戦争は激しい砲撃戦へと局面が移り、装備で圧倒的に優位なロシアが着実に勢いを得ている。米国など支援国は15日に会合を開き、ウクライナへの新たな軍事支援を協議する。ウクライナの運命は、どれだけ多くの重火器をどれだけ早く入手できるかにおおむね左右されることになるだろう。ウクライナ当局者は、大規模で迅速な軍事支援の拡大がなければ、東部ドンバス地方で敗北することになると警告している。そうなれば、ロシア軍が今後数カ月で態勢を立て直し、オデーサとハルキウへの攻撃を続ける道が開かれ、さらには首都キーウまで戻る可能性があるとしている。西側の当局者やアナリストは、ロシア軍がドンバス地方で勢力を拡大したとしても、こうした展開を実現する余力があるのか疑問視している。ロシア軍はこの戦争で深手を負っており、ドンバス地方を越えて前進するのに必要な兵力や装備が不足しているかもしれないという。
東部ドンバス陥落の恐れ 武器支援拡大がカギ
ロシア軍前進、米欧などが追加支援協議へ
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