現在のひっ迫した労働市場で、入社後30日以内に離職する新入社員の数が前例のないほど増加している。求人が豊富にある場合、新しい職務に気に入らない点があれば、人々は辞職も躊躇(ちゅうちょ)しない。すぐに別の仕事に就けると分かっているからだ。こうした離職に、企業は多くの費用と時間を奪われかねない。それを防ぐためには、企業は社員の入社プロセスを精査する必要がある。候補者が内定を承諾した時点で安心し、採用プロセスは終わったと考えるリーダーがあまりにも多いが、実際は始まったばかりだ。採用後には、私が「再リクルーティング」と呼んでいる、新入社員の積極的な関与と意欲を維持するための取り組みを続けることが必要だ。