ウクライナ政府がセンシティブな情報を国外に移して保管を始めたことが分かった。ロシアによる物理的攻撃やサイバー攻撃から保護することが目的で、より多くのデータベースを移せるよう複数の欧州政府と交渉しているという。ウクライナのデジタル改革省のジョージ・ドゥビンスキ副大臣によれば、同国政府は開戦以降、さまざまな政府機関やオフィスの約150のレジストリやそのバックアップを国外に移したか、そのための交渉を行っている。同氏は、これまで政府機関の情報の多くはウクライナ国内のデータセンターで保管されていたが、バックアップを移す上でまずはクラウド上に移動させる必要があったと述べた。ウクライナはすでに、政府データの一部をポーランドにある特別なプライベートクラウド上に保管。ドゥビンスキ氏は技術面の詳細についてコメントを控えたが、このサーバーにはウクライナ政府の情報のみが保管されていて、ポーランド政府当局者らと共にテストを実施したとしている。またエストニアやフランスなどとも同様の取り組みができるよう話し合っているという。