健康診断の結果表写真はイメージです Photo:PIXTA

年に一度の健康診断、数値が悪かったり、「再検査です」などと言われると不安になるものです。前々回の「高血圧編」、前回の「糖尿病編」に続き、今回は「中性脂肪が高いですね」「脂質異常症です」などと言われた場合、検診結果の見方や、数値改善のために食生活のどんなことに気をつけたらいいのかについて解説していきます。(管理栄養士 岡田明子)

中性脂肪って何?
健診結果を見るときのポイント

 中性脂肪は体内で最も多い脂肪で、直接食事から取るだけでなく、肝臓でも合成され、使われずに余った分は皮下脂肪や内臓脂肪として蓄えられています。この蓄えられた中性脂肪は、ブドウ糖が不足した場合に、体内でエネルギー源として働いてくれます。私たちにとってなくてはならないものですが、数値が高いと生活習慣病のリスクが高まり、低いと低βリポたんぱく血症、低栄養などが疑われます。

 基準値は以下の通りです。

 血液中の中性脂肪の値の基準範囲は、30~149mg/dlが正常とされています。150mg/dl以上になると「高トリグリセライド血症」とされ、メタボリックシンドロームの診断基準にも盛りこまれています。