健康診断で「糖尿病予備軍です」、結果表の見方と血糖値改善の5つのコツ写真はイメージです Photo:PIXTA

年に一度の定期健康診断や人間ドック。届いた結果の数値が悪かったり、再検査と記載されていたりすると心配になるものです。前回の「高血圧」編に続き、今回は糖尿病の疑いがある場合、あるいは「血糖値が高いです」と言われた場合、結果表のどこを見ればいいのか、数値改善のためには食生活のどんなことに気を付けたらいいかについて解説します。(管理栄養士 岡田明子)

健診結果を見るときのポイント

 血糖値は「空腹時血糖」と「HbA1c」の数値を注意してチェックしてください。空腹時血糖というのは、前回の食事から10時間以上絶食した状態で測定した血糖値です。健診前に何か食べている場合も、高い数値が出てしまいます。一方、HbA1cというのは過去1~2カ月間の平均的な血糖値の状態を把握できるものです。

 糖尿病は複合的に診断がされるため、どちらかが異常の数値であっても、すぐに糖尿病とはなりません。糖尿病と診断されるのは、「空腹時血糖≧126mg/dl」、かつ「HbA1c≧6.5%」という場合です。他にも、食事時間とは関係ない「随時血糖値」が200mg/dlの場合なども、糖尿病と診断されます。要注意の範囲は、糖尿病予備軍となります。数値がさらに悪くなる前に、食事や生活習慣の見直しをしていきましょう。