欧州の首脳4人が16日にウクライナのキーウ(キエフ)を訪問し、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談するとともに、適切な公式発言を行った。しかし、気分が明るくなる瞬間はあっても、戦場におけるロシアの攻勢が反転することはない。そもそも欧州によるウクライナへの軍事支援は不十分だ。今回の訪問から多くの成果が得られるとは誰も予想していなかったが、少なくともウクライナ政府内の一部で懸念されていたような有害な結果にはならなかったようだ。ドイツ、ルーマニア、フランス、イタリアの首脳は、ウクライナに欧州連合(EU)加盟国候補の資格を与えることを支持すると表明した。エマニュエル・マクロン仏大統領は、既にウクライナに配備されている自走式りゅう弾砲「カエサル」12両に加えて新たに6両を供与する方針を明らかにした。これは歓迎すべきニュースだが、EU有数の軍事大国による貢献としてはまだ物足りない。