米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーのエンターテインメント・番組制作部門トップに、ダナ・ウォルデン氏が先週就任した。300余りの作品や約100億ドル(1兆3500億円)の年間予算を統括する立場になる。前任のピーター・ライス氏は、ボブ・チャペック最高経営責任者(CEO)や経営陣と衝突して突如解雇された。すでに社内トップクラスの幹部だったウォルデン氏はさらに多くの責任を負う格好となる。ディズニーは2019年にFOXのエンターテインメント関連の資産の多くを取得。ウォルデン氏はFOXとディズニーで長年にわたりライス氏の部下として働いてきたため、その役割が変わることには気まずさもある。一方で同氏は作家やプロデューサーと巧みな関係を築くことでも知られる。